【前編】浅草の人力俥夫から見た街を案内してもらおう × 清水伸彦

Photo by 清水伸彦

東京の観光名所の一つ、浅草。
誰もが知っているであろう観光地だが、東京生まれ・東京育ちの筆者は「いつでも行ける」という感覚から縁遠いものになっていた。
今回はそんな感覚を投げ捨て、もっと東京の良さを知るべく浅草へやってきた。

まずは欠かせない記念写真を

まずは雷門前で写真を撮る。
これからのんびり散歩も良いけれど、この街を本当に知りたければ、街に精通している人に聞くのが一番だろうと、とある人物に案内をお願いした。

その人物は、浅草でフリーの人力俥夫×フォトグラファーとして活動されている、清水伸彦氏(以下清水氏)。なんと、清水氏の人力車は写真撮影もセットで対応してくれるそうだ。なんて太っ腹なのだろう。

※清水氏を、一緒にいたデザイナー・アカリ氏の記憶から描き起こしてもらった。

手作りの観光マップ

「どんなところを周りたいですか?」と出された観光マップ、聞けば奥さんの手書きの絵だという。周りたい場所について、観光名所も良いけれど、ここで仕事をしている清水氏の思い入れの土地だったり、地元に根付いた場所などが知りたいとリクエストをした。

まずは王道の場所から

Photo by 清水伸彦

「まずは王道の場所から案内しますね!」と、清水氏は我々を乗せた人力車を引きながら道路を走り、アサヒビール本社・スカイツリー・伝法院通りを心地よい揺れと風を感じながら通り抜けた。それぞれの場所にまつわるうんちくも沢山教えてもらい、江戸時代初期の古建築「二天門」前で写真を撮ってもらったりしながら、あっという間に時が過ぎていく。

そして我々は「裏浅草」というディープなエリアへ向かうことに…後編へ続く。

今回のまとめ

【行った場所】

  • 雷門
  • 伝法院通り
  • 二天門

【知ったこと】

  • 清水氏の人力車に乗るとプロの写真撮影をセットにしてくれる
  • 人力車は心地よい揺れと風で快適
  • ビルのシンボルの意味だったり、伝法院通りの白浪五人男についてなど沢山学べる
  • 二天門は第二次世界大戦の戦火にも焼け残った貴重な建築物

【トモダチになった人】

  • 人力俥夫×フォトグラファーの清水伸彦氏

▶︎ 後編はこちら

清水伸彦

下町葛飾区の江戸切子職人の家に生まれる。大学時代から独学で写真を学び始める。在学中の2012年日本写真協会主催の『公募による写真展』においてヤングフォトグラファー賞を受賞。2019年にフリーフォトグラファーとして独立。同年2019年ビートたけし氏が名誉顧問を務める。『えどまち たいとう芸楽祭』に出演するチーム東京アフロの専属フォトグラファーに任命。その後飲食物や企業の商品・広告写真などを中心に撮影しつつ。アーティストの宣材撮影や大型音楽フェスなどの撮影も行う。写真業と同時に東京浅草にてフリーの人力俥夫としても活動。提携店と協力し「人力車観光×撮影体験」という新しい観光スタイルを提供している。近年では定期コラムや料理レシピの執筆活動や撮影講座などの講師としても活動をしている。

proff × 清水伸彦

Photo & Writer by スミレ

東京生まれ・東京育ち、フリーランスのカメラマン兼ライター。

ビジュアル制作会社にカメラマン兼オウンドメディア運用担当として勤務後、クックパッド株式会社にてカメラマン兼ライターとオウンドメディア運用を担当。現在、独立しビジュアル撮影をメインに活動中。

Illustration by アカリ

47都道府県Tシャツのデザイナー。

絵描きの祖父と衣装デザイナーの祖母の影響で幼少期から絵とファッションへの憧れを抱く。その後某服飾専門学校でデザインを学び首席で卒業。ファッションデザイナーの経験を得て、現在はイラストレーター、グラフィックデザイナーと、ファッション性を落とし込んだ幅広いデザイン領域で活動中。