夜通し開催のド派手祭り!?日本三大ばやし「花輪ばやし」に潜入した件 ×  秋田県

今回は、秋田県の「花輪祭」で奉納されるお囃子(はやし)「花輪ばやし」に参加した筆者スミレと筆者の従姉妹でシジュウナナデザイナーのアカリ。

観光名所として眺めることは誰にでもできる花輪ばやしだが、催し側に参加となると基本的には地元の方しかできないところ、特別なご縁から参加させて頂く運びとなった。

※本記事は2024年8月に開催された花輪祭の内容です

花輪ばやしとは

総漆塗りの屋台はそれぞれの町内で作られ異なる形をしている

花輪ばやしは秋田県鹿角市花輪地区に伝わる夏祭り「花輪祭」で奉納されるお囃子(はやし)のこと。10町内・10台の豪華絢爛な屋台が並び、それぞれ笛・太鼓・鉦(かね)・三味線で演奏しながら、夜通し町を練り歩く超ハードな行事で、「日本三大ばやし」の一つに数えられており、ユネスコ無形文化遺産や国重要無形民俗文化財にも登録されている貴重なお祭りだ。

▽花輪祭のスケジュール詳細

https://hanawabayashi.com/schedule

花輪ばやしの演奏に飛び入り参加!?

本来は花輪ばやしに参加する地元の方々が事前練習してからのぞむ屋台の演奏に、なんと0時を過ぎたタイミングで飛び入り参加させてもらった。太鼓と鉦(かね)を見様見真似で演奏し、やっているフリやポカをしながらも温かく迎え入れてもらったお陰で楽しく、一体感を感じることができた。

面白かったのは屋台ごとに雰囲気が異なる点で、参加した屋台は私たちの参加も迎え入れて温かく楽しく演奏する所だったが、演奏が微妙に異なっていたり、激しく踊り叫びながら演奏する尖った屋台もあったりと、屋台ごとの個性が見えた。

一緒に屋台を引いたナイスなメンバー

左写真:オーストラリアから来た方と一緒に撮影/右上写真:他県からの参加者/右下:毎年参加している学生の方々

屋台を引かせてもらった「組丁」のメンバー内には、私たちと同じように他県から特別なご縁で参加した方やオーストラリアから仕事で秋田に来ていて何度も花輪祭りに参加しているという方もいて、みんな意欲的に取り組んでいた。

昼間から夜通し朝まで演奏し練り歩くハードな花輪ばやしに「参加するのが当たり前になっている」と答えて全力で取り組む組丁のメンバーを見て、祭り行事が深く根付いていることを感じた。

花輪祭の露店も満喫

途中で屋台を抜けさせてもらい、花輪祭の露店できりたんぽやとん平焼きを食べてエネルギーチャージ。途中で秋田犬を連れたブリーダーの方と遭遇し記念写真を秋田犬と撮らせてもらったり(記事下部の編集後期に掲載)、参加した所以外の他のお囃子も眺めに行き観光としての祭りも満喫して、組丁に戻り朝まで屋台を引いた。

毎年8月に開催される花輪祭、今年もド派手に繰り広げられるはずなので気になる方はぜひ行ってみては。次に参加する時は二日間フルで参加したい。

貴重な機会をいただきありがとうございました!

今回のまとめ

【行った場所】

  • 秋田県鹿角市花輪地区「花輪祭」

【知ったこと】

  • 10町内・10台の豪華絢爛な屋台はそれぞれ形が異なり見応え抜群
  • 屋台ごとの雰囲気の違いが面白い
  • お囃子の参加者全員が意欲的で、参加を当たり前と考えるほど祭りが根付いていた
  • 同じ屋台の参加者の中には他県からの方やオーストラリアから仕事で来ている方もいた
  • 露店も沢山!
  • 祭り参加者の頑張りと観光の楽しみの両方を感じることができた

【トモダチになった人】

  • 「組長」屋台のメンバー&秋田犬

編集後記

ぶつかり合う名物屋台!観客も大盛り上がり

屋台の下部分は開いた構造で、皆歩いていた(大変!)

迫力ある演奏

シジュウナナの渋谷ハチ公Tシャツを着こなす小学生のSAYAちゃん

秋田犬と一緒に記念写真

かっこいい背中

深夜の休憩中にいただいたしょっつる(郷土料理)

早朝、厳粛な神事の時間

皆の頑張りが凄い!

自町内に向かってパレード(パレード終了後、一時休憩後に夜までパレードを再開し祭りが終了)

花輪ばやし | 秋田県鹿角市花輪地区

https://www.hanawabayashi.jp/

Photo & Writer by スミレ

東京生まれ・東京育ち、フリーランスのカメラマン兼ライター。

ビジュアル制作会社にカメラマン兼オウンドメディア運用担当として勤務後、クックパッド株式会社にてカメラマン兼ライターとオウンドメディア運用を担当。現在、独立しビジュアル撮影をメインに活動中。

Illustration by アカリ

47都道府県Tシャツのデザイナー。

絵描きの祖父と衣装デザイナーの祖母の影響で幼少期から絵とファッションへの憧れを抱く。その後某服飾専門学校でデザインを学び首席で卒業。ファッションデザイナーの経験を得て、現在はイラストレーター、グラフィックデザイナーと、ファッション性を落とし込んだ幅広いデザイン領域で活動中。