【前編】100年、進化し続ける江戸切子。 × 清水硝子

前回、浅草を人力車で案内してくれた日本で唯一のフォトグラファー×人力俥夫である清水伸彦氏。

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ご実家は日本の伝統工芸品「江戸切子」を作る、株式会社清水硝子(以下、清水硝子)を経営しており、広報のお手伝いとして清水伸彦氏は写真を通して携わっているという。江戸切子の工房をぜひ見せて欲しいとお願いしたところなんと快諾頂き、伺わせて頂いた。

今回はそこで見て、学んで、記憶に残ったエピソードを記していく。

江戸切子について

はじめに、清水伸彦氏にショールームへ案内いただき、清水硝の社長である清水三千代氏に話を伺った。「江戸切子」は国が指定する伝統的工芸品で商標があり、江戸切子協同組合が認めた所のみが使うことができること、清水硝子は100年江戸切子を継承し続けたこと、切子はヨーロッパのカットグラス技法からきていることを聞いた。

酒器だけじゃない、様々な形の江戸切子

江戸切子と聞くと、小ぶりなサイズの酒器が頭に浮かんでくるのだが、実際は酒器以外に、大ぶりのタンブラー、器は小鉢からどんぶり、そしてランプに至るインテリアまで沢山の種類があった。デザインも伝統的な紋様から、シンプルでスタイリッシュなものまで様々。

見て触れるたびに、魅力が溢れてくる

「ぜひ手にとって覗いてみてください」と言われ、江戸切子のロックグラスを覗いてみると、中の紋様がグラスに沿って浮かび上がってきた。「飾る方が多いですが、見て触れるたびに魅力に気がつくんです」と清水伸彦氏は言う。確かに、手に取るからこそ見える表情があり、その美しさに惹かれていくのを感じた。

気がつけば欲しくなっていた

気がつけば、どれを買おうか悩み始めていた筆者。特に器に惹かれ、小鉢は上品に料理を引き立ててくれそうだし、どんぶりは気持ちよくうどんがすすれそうだと妄想した。オンラインショップもあると伺い、またじっくりと選ぶことに。そして今度は、江戸切子の工房へ向かっていく…。

後編へ続く。

今回のまとめ

【行った場所】

  • 株式会社 清水硝子
〒124-0006  東京都葛飾区堀切4-64-7 ▶︎ MAP
※ショールームをご覧になりたい方は、お手数ですがご一報いただきまして確認の上でお運びくださいとのこと

【知ったこと】

  • 「江戸切子」という名前は江戸切子協同組合の認可がないと使えない
  • 切子はヨーロッパのカットグラス技法からきている
  • 伝統的な紋様か普段使いにぴったりなカジュアルタイプまで様々
  • 手にとることで魅力がぐんと増す

【トモダチになった人】

  • 清水硝子 社長 清水三千代氏

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株式会社 清水硝子

大正12(1923)年創業の当社は、江戸切子工房の中でも長い経歴となる戦前に創業した一社です。
工部省品川硝子製造所の伝習生・今村仁之助に師事した初代・清水直次郎の技と物づくりへの思いは、今日の職人たちへ受け継がれています。

職人が一つ一つ心を込めて作る、当社の江戸切子。どうぞ手にとり、お使いになってみてください

https://shimizuglass.com/

清水伸彦

下町葛飾区の江戸切子職人の家に生まれる。大学時代から独学で写真を学び始める。在学中の2012年日本写真協会主催の『公募による写真展』においてヤングフォトグラファー賞を受賞。2019年にフリーフォトグラファーとして独立。同年2019年ビートたけし氏が名誉顧問を務める。『えどまち たいとう芸楽祭』に出演するチーム東京アフロの専属フォトグラファーに任命。その後飲食物や企業の商品・広告写真などを中心に撮影しつつ。アーティストの宣材撮影や大型音楽フェスなどの撮影も行う。写真業と同時に東京浅草にてフリーの人力俥夫としても活動。提携店と協力し「人力車観光×撮影体験」という新しい観光スタイルを提供している。近年では定期コラムや料理レシピの執筆活動や撮影講座などの講師としても活動をしている。

proff × 清水伸彦

Photo & Writer by スミレ

東京生まれ・東京育ち、フリーランスのカメラマン兼ライター。

ビジュアル制作会社にカメラマン兼オウンドメディア運用担当として勤務後、クックパッド株式会社にてカメラマン兼ライターとオウンドメディア運用を担当。現在、独立しビジュアル撮影をメインに活動中。

Illustration by アカリ

47都道府県Tシャツのデザイナー。

絵描きの祖父と衣装デザイナーの祖母の影響で幼少期から絵とファッションへの憧れを抱く。その後某服飾専門学校でデザインを学び首席で卒業。ファッションデザイナーの経験を得て、現在はイラストレーター、グラフィックデザイナーと、ファッション性を落とし込んだ幅広いデザイン領域で活動中。